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編集長コラム#006 お気に入りの一品 AKG K240 ヘッドフォン
現在は番組製作上での編集作業はほぼPC上で行っています。
ラジオの仕事をはじめた頃はまだオープンリールテープが主流だったことを考えると、この30数年で技術的な進化がすごいですねー。
ということで先日イベントでちょっとだけ触れた、そんなオープンリール時代の昔話をちょっと。
オープンリール編集三種の神器というのがありまして、これはセラミックはさみ、デルマ、スプライシングテープの三点でした。
普通のはさみを使ってテープを切ると磁気を帯びノイズが乗るため、セラミックのはさみは京セラ製のものを良く使っていましたね。ちょっとアマゾンで同型のもの探したけど見つからないので廃盤になったのかなー。いっぺんだけ磁気を帯びない鉛のはさみも使いましたが切れ味は格段に良いのですが重さがネックでした。
デルマは放送業界での言い方ですが、印刷業界ではダーマトグラフと呼ばれる色鉛筆です。
これでオープンリールのヘッドでマークして、はさみで切って、スプライシングテープで貼るという実にアナログな編集作業でした。
未だにスプライシングブロックなんて売られているみたいですね。
文化放送では主にOTARIとDENONのオープンデッキが使われていたのですが、OTARIの方にはスプライシングブロックがついていたので編集するならOTARIみたいなところもありました。
で、今はPC上で簡単にREDOやUNDOも出来るので、編集ミスって切ったとこを貼り直すなんてこともしなくて良くなったのはありがたい限りです。
また、切る箇所が多い場合にはパンチインと言われる技術ではさみを入れない編集もありました。これは「再生しながらいいところで録音ボタンを押して再生ヘッドと録音ヘッドの間を利用し次のパートをタイミングよく再生する」という文字面で説明してもわかりにくい技術になります。オープンリールテープはかなり使い回すのが基本だったので、はさみを入れない編集は外部スタジオなどでは良く行われていたようです。
上手くなると曲編集もパンチインで出来るようになります。やって見せたら後輩に頭おかしいって言われたけど。
さて、現在PC時代の編集作業にはヘッドフォンが不可欠です。だいたいみんなSONYのMDR-CD900STを業界標準ということで使っている場合が多いのですが、長時間の作業となると耳が疲れるということがあり、自分は長時間してても耳が疲れないという理由でAKGのK240を愛用しています。開放型なんで音漏れがあるので外のお店で作業したりする人には向かないのですが、この価格でこの音はありがたいなあと。
そうそう。日本人には少ないんですが湿性耳垢なんで、閉鎖型長時間してるとじめじめしてくるのも開放型を選ぶ理由の一つだったりします。
いや、実は数年ぶりに新調したんですよ。
そんなわけで今日のおすすめの一品はAKGのK240。少し爆音放置するのがおすすめです。
【ラブライブ!スーパースター!!】澁谷かのん 誕生日
ラブライブ!シリーズ「ラブライブ!スーパースター!!」主人公、澁谷かのん(CV:伊達さゆり)の誕生日。澁谷かのんといえば一話でしていたヘッドフォン。形状的にはソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4に近いようだ。